- 展示
つちやあきお展
終了しました
会場:NTT 西日本 三条コラボレーションプラザ(京都)
日々のくらしから
ダウン症という障がいをもって生まれた彰男は、親の心配をよそに小さい時からとても明るい性格で、壁に貼った絵ボードに好きに描いたり、音楽に合わせて飛び跳ねたり、ずっとまわりに左右されることなく、自分の世界を淡々と歩んできたように思います。
中学校卒業後は養護学校に行かず、家の近くで畑仕事をしながら陶芸教室、手織教室、ピアノ教室、お絵描き教室に通うことを選びました。そして年1回の個展『日々のくらしから』を開き小学校の同窓生との再開を喜びあいました。
ところがその個展の6 回目を数えた冬、父親が突然病気で倒れ、1 年半の闘病後、帰らぬ人となりました。それまでの生活は一変し、家族にとっても彰男にとつても試練の時となりました。彼が以前のように淡々と「絵と音楽の世界の日常」に戻るのに10 年かかりました。
そして今、再び好きな音楽を奏でたり、CD をバックに無心にキャンバスに向っている彼の後ろ姿を見ていると「ああ一つの試練を乗り越えて大きくなって、自分の世界を彼なりに歩んでいるんだなあ」とつくづく思います。
今回の『つちやあきお展』では彼の日々のくらしから生まれた50 年におよぶ創作のほんの一部を展覧しました。真摯にそして淡々と創作に向き合つてきた彼の姿を見ていただければと思います。
日程
2022年7月4日(月)–7月15日(金)
土・日曜日は休館
10:00-17:00
15日は午前中まで
会場
NTT 西日本 三条コラボレーションプラザ(京都)
京都市中京区烏丸三条上ル場之町 604 京都三条ビル1F
出展作家
土屋彰男 Tsuchiya Akio
1971年12月
大阪府池田市生まれ
料金
無料