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ニュートラの学校

終了しました

会場:Good Job!センター香芝(奈良)、method(東京)、京都伝統産業ミュージアム(京都)

福祉×伝統工芸の可能性に着目し、新しいものづくりのあり方を実践するプロジェクト「NEW TRADITIONAL」(以下、ニュートラ)。
日本の福祉の現場では、これまで陶芸や和紙、染織、木工など、工芸の文化が根づき、さまざまなものづくりに取り組んできました。一方、生活や価値観の多様化や自然環境もふくめた社会の大きな変化のなかで、今までのものづくりを見直す時期にきています。
価値のあるものづくりとはなにか、そもそも価値とはどういうことか、生活を豊かにするようなものはどんなものか、伝統のものづくりを今の生活にいかすことができるか、手応えを感じることができる仕事とはどのようなものか。
ニュートラの学校では、あらためて、自分たちがつくりたいもの、届けたいもの、伝えたいことを考え、福祉のものづくりの価値を高めていくために、学び合う場をつくります。ぜひ、ご参加ください。

対象
•福祉の現場で伝統のものづくりや地域の文化をいかした仕事にかかわる人たち、今後かかわってみたいと思う人たち。より価値の高いものづくりに取り組みたい人たち。
・デザイナーや地域文化の振興などにかかわる人たち(企業、行政含む)、伝統工芸の担い手の育成の必要性や継続させるために取り組んでいる人たち。

内容
プログラムA 「福祉の課題から考える」コース
会場:Good Job!センター香芝(奈良県香芝市下田西2 丁目8-1)
何を変えることで、福祉のものづくりはもっとよくなるのでしょうか。プログラムA では福祉現場の課題にしっかりと向き合い、新しい可能性をひらいてきた実践者とものづくりの価値を高める方法を学びます。

タイムスケジュール(プログラムA共通)
1部 13:30-15:30 会場受講+オンライン 講師からのレクチャーののち、ディスカッション
2部 15:45-17:00 会場受講のみ ワークショップ形式で講師、受講者とテーマを深める

1.素材へのアプローチ
2022年10月22日(土)
講師:木下浩佑(MTRL/Fab CafeKY OTO マネージャー)
藤井克英(Good J ob !センター香芝企画製造ディレクター)

伝統のものづくりは、素材に直接触れ、その土地の自然や文化を知ることでもあり、その経験がものをつくる喜びでもあります。このプログラムでは地域にある素材を知り、足元の文化や資源を見直し、製品につなげる方法や、ものをつくる上で今必要とされる環境への配慮や新しい素材から生まれるものづくりの新たな可能性も学びます。

2.販路の開拓
2022年10月23日(日)
講師:前川雄一、前川亜希子(HUMORABO(ユーモラボ))

「福祉とあそぶ」をテーマに活動するデザインユニットHUMORABO。東日本大震災後に、宮城県南三陸町にある「のぞみ福祉作業所」と出会い、NOZOMI PAPER Factoryの活動を続けています。デザインから販売までをディレクションする再生紙の手漉き和紙「NOZOMI PAPER®」の事例を通し、使われ方を考え、使ってもらいたい人をつくるものづくりと販路の開拓を学びます。

3.価値の伝えかた
2022年11月12日(土)
講師:多田智美(編集者、株式会社MUESUM 代表、株式会社どく社共同代表)
高橋利明(建築家、うだつ上がる店主)

福祉の現場のものづくりの根底にある大切なものをどのように伝え、共感をひろげていくことができるでしょうか。伝えることや発信することの意味、伝えるための媒体や機会をどのようにつくっていくかを編集者の多田さん、徳島にて「複合文化市庭うだつ上がる」を運営する高橋さんと考えます。

4.デザイナーのかかわり
2022年11月13日(日)
講師:高橋孝治(デザイナー)
川崎富美(デザイナー)

福祉施設にデザイナーがかかわることで、新たな展開が可能になることがあります。愛知県の常滑焼、鳥取県の因州和紙など、産地での伝統のものづくりと福祉施設をつなぐお二人から福祉施設の何をいかし、どのように取り組んできたかをお聞きします。福祉施設の人、材料、道具、資金、工程、仕組みなどをひもとき、それぞれをいかしあうものづくりを考えます。

労働と対価
2022年12月10日(土)
講師:石丸徹郎(株式会社フォーオールプロダクト(ミナトマチファクトリー)代表取締役)
高野賢二(NPO法人La Manoクラフト工房La Mano施設長)

福祉の現場では「エ賃向上」というキーワードもきかれますが、一体いくら稼ぐことができたら幸せなのでしょうか。また販売価格としても労慟の対価としても適正な価格はどのように決めていったらいいのでしょうか。質の高い商品を発信する2 つの施設の事例からお金についてあらためて考えます。

プログラムB 「これからの伝統を考える」コース
会場:※日にちによって会場と時間が異なりますのでご確認ください。
生活に必要とされる伝統工芸やものづくりは何か。作り手や使い手、環境、素材、持続性など、さまざまな視点からこれからの伝統やものづくりのあり方や暮らしについて考えます。

タイムスケジュール(プログラムB共通)
1部 90分 会場受講+オンライン 講師からのレクチャーののち、ディスカッション
2部 30分 会場受講のみ 交流会

1.フィールドワークデザイン
日時:2022年11月4日(金) 19:00-20:30
会場:(PLACE) by method (東京)
講師:吉田勝信(デザイナー)

山形を拠点とする吉田さんは、山や森をフィールドに、その土地がもつ魅力に目をむけ、そこにある価値を自分自身の手でものに反映させています。生活や仕事、風習などを分断せずものをつくること、多様な人が関わることを前提としたものをつくる方法を学びます。

2.ものを買う動機
日時:2022年11月5日(土)19:00-20:30
会場:(PLACE) by method (東京)
講師:山田遊(株式会社メソッド代表取締役)

人はどのような動機でものを購入するのでしょうか。国立新美術館をはじめとしたミュージアムショップなどの企画、「燕三条工場の祭典」といった産地を振興するイベントなどの企画などを行う山田さんから、ものをつくる、売る、伝えるブランディングを学びます。

3.ネイティブの可能性
日時:2022年12月16日(金)18:00-19:30
会場:京都伝統産業ミュージアム(京都)
講師:白水高広(株式会社うなぎの寝床代表取締役)

土地に根付いてうまれてきたものを流通させ、交流の機会をつくり、風景をつなぐ地域文化商社「うなぎの寝床」。ものの魅力を伝える店の運営のほか、九州を拠点にあらたに文化や人に触れるツーリズムを行い、文化と風景をつなぐ循環を生み出しています。地域を循環させるネイティブスケープの意味、可能性を考えます。

4.福祉と玩具
日時:2022年12月17日(土)18:00-19:30
会場:京都伝統産業ミュージアム(京都)
講師:軸原ヨウスケ(デザイナー、COCHAE/ドンタク玩具社)

私たちの生活に長く受け継がれ、愛でられてきたもの。軸原さんはそうしたものを発掘し、今に伝えるプロダクトをつくっています。郷土玩具や民藝の周辺にあるものたちと、福祉のものづくりの共通性やこれからのかかわりについて考えます。

5.循環・再生と伝統
日時:2022年12月20日(火)18:00-19:30
会場:京都伝統産業ミュージアム(京都)
講師:本間智希(建築史家、北山舎代表)
矢津吉隆(美術家・kumagusuku 代表、副産物産店共同代表)

京都北山の文化遺産を保全し、資源循環を目指す北山舎、アーティストのアトリエからでる不要品や廃材を副産物とよび、そこから新たな価値を与える副産物産店。それぞれの活動をすすめる本問さん、矢津さんとともに、ものや地域の循環と未来のものづくりを考えます。

*申込方法など、詳細については下記「詳細ページ」よりご確認ください。
チラシ(PDF)はこちらからもダウンロードいただけます。

日程

2022年10月22日(土)–12月20日(火)

各プログラムによって開催日、時間、会場が異なります。上記概要をご覧ください。

会場

Good Job!センター香芝(奈良)、method(東京)、京都伝統産業ミュージアム(京都)

プログラムによって会場が異なります。詳細は上記概要よりご確認ください。

主催

文化庁、(一財)たんぽぽの家