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山山アートセンターをつくる実験ー福知山まちなか編ー
終了しました
会場:福知山新町商店街「シンマチサイト」(京都)
アートだろうがなかろうが とにかく生きよう 山山アートセンター
山山アートセンターは、世界中の「山」をたよりに、さまざまな人が力を持ち寄ってとにかく生きようとするプロジェクトです。野望は、アートに軸足を置きつつ「よくよく考えてみると実は福祉」というさりげない施設を作ること。
「シンマチサイト」としてシャッターをふたたび開いた「元さいとう家具店(福知山新町商店街)」が、このたび期間限定「仮設・山山アートセンター」となります。
◆3⽉2⽇(⼟)
13:00-15:00 参加無料、予約不要
対談「災害列島に暮らす−分断からはじまる、あたたかい気持ち」
瀬尾夏美(『あわいゆくころ 陸前⾼⽥、震災後を⽣きる』著者) × イシワタマリ(⼭⼭アートセンター代表)
「絆」という流⾏語とは裏腹に、果てしない「分断」の予兆を噛みしめた2011年東⽇本⼤震災。未来の⻑丁場にそなえて⻄へと向かい、「死ぬまえに結婚とか出産とかしてみたい」という欲望へと向かい、それゆえに諸々の壁にぶつかり・・・というイシワタの個⼈的経緯が⼭⼭アートセンターを形づくっていったこの8年。同じ8年を、甚大な津波被害から「復興」していくまちの変化とともに過ごした瀬尾さんと初めて出会います。瀬尾さんの作品には⼈間ひとりひとりの選択の違いかたや、それゆえの「分断」を優しく包み込こむような普遍的な⼒があります。⽬の前のものに誠実に切実に⽣きていれば出会える、というあたたかい気持ちを胸に、この列島に暮らす私たちの今や未来を話します。
◆3⽉3⽇(⽇)
11:00-18:00(仮)
ライブペインティング
リナルド・ビルツ x イシワタマリ
◆3⽉5⽇(⽕)
18:00-20:00
対談『世界⼭⼭会議』
リナルド・ビルツ x イシワタマリ x プラシャント・ヴァルマ(skype参加)
アルプス⼭脈、ヒマラヤ⼭脈、そして三岳⼭やら⼤江⼭やら富⼠⼭やら。古今東⻄、⼈は遠め近めに⼭を⾒ながら暮らしてきました。登⼭やトレッキングといった知識とはいっさい関係ない初⼼者として、しかしトーキョーロンドンパリニューヨークといった都市単位のつながりとも違う、「世界中⼭の⾒えるところ同⼠のふんわりとしたネットワーク」で知恵を持ち寄り浮世を⽣き延びようではありませんか。
◆3⽉10⽇(⽇)
10:30-12:00
⼭⼭こどもアート学校『壁に絵を描こう!』
参加費:ひとり500円
対象:2歳以上 ※原則として要予約
持ち物:汚れてもいい服、ぞうきん
2018年に試験開催してきた⼭⼭こどもアート学校は、このたびシンマチサイトを拠点に新規スタートいたします(毎⽉第2⽇曜)。参加者随時募集中!
◆3⽉12⽇(⽕)
18:00-20:00
なんらかの⼣べ
なんらかの企画をやる予定です。おなかがすく時間なのでたぶんなんらかの⾷べものものあるでしょう。
随時開催
◆防寒⾃慢コンテスト・・・
福知⼭中⼼市街地にいながらヒマラヤ奥地の寒さが体感できると話題のシンマチサイト。じっとしてると⾝体の芯から冷えきってしまうこの地の利を活かして、今こそ寄り集まってあったまろう!
※ご不要な暖房器具を貸してくださる⽅を募集しています。
◆ガレッジセール・・・
みんなのたんすの肥やしを⼤放出!断捨離のつもりがよけいに買い物が増えてしまうという噂です。
◆スナック⼭奥・・・
からだを温める飲み物をご⽤意しております。
同時開催
HOME PARTY05 「TURN-ときをかさねる」
ホームパーティのように互いの作品やアイディアを持ち寄る、みずのき美術館(⻲岡市)のマニュアル企画より出張。「TURN(※)」をきっかけに出会ったアーティストと福祉施設の⼈々の関係性を⼀部ご紹介します。
※TURNとは …
障害の有無、世代、性、国籍、住環境などの背景や習慣の違いを超えた多様な⼈々の出会いによる相互作⽤を、表現として⽣み出すアートプロジェクトの総称。2015年、東京2020オリンピック・パラリンピックの⽂化プログラムを先導する東京都のリーディングプロジェクトの⼀つとして始動した後、2017年度より、東京2020公認⽂化オリンピアードとして実施しています。
2⽉19⽇(⽕)〜3⽉31⽇(⽇)『⼭⼭アートセンターをつくる・京都芸術センター編』も展開中です
【逡巡のための⾵景/京都芸術センター(京都市営地下鉄烏丸線「四条駅」阪急京都線「烏丸駅」より徒歩5分)http://www.kac.or.jp/events/24956/】
日程
2019年3月1日(金)–3月17日(日)
11:00-18:00
会場
福知山新町商店街「シンマチサイト」(京都)
京都府福知山市下新3(元さいとう家具店)
アクセス
福知山駅より徒歩13分
プロジェクト参加者
瀬尾夏美(せお・なつみ)
1988年、東京⽣まれ、宮城県仙台市在住。東京藝術⼤学⼤学院美術研究科絵画専攻修⼠課程修了。⼟地の⼈びとの⾔葉と⾵景の記録を考えながら、絵や⽂章をつくっている。2011年、東⽇本⼤震災のボランティア活動を契機に、映像作家の⼩森はるかとの共同制作を開始。2012年から3年間、岩⼿県陸前⾼⽥市で暮らしながら、対話の場づくりや作品制作を⾏なう。2015年宮城県仙台市で、⼟地との協働を通した記録活動をする⼀般社団法⼈NOOK(のおく)を⽴ち上げる。現在も陸前⾼⽥での作品制作を軸にしながら、“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。2019年2⽉に初の単著「あわいゆくころ 陸前⾼⽥、震災後を⽣きる」(晶⽂社)を刊⾏。主な展覧会に「クリテリオム91」(⽔⼾芸術館、 茨城、2015年)、ヨコハマトリエンナーレ2017(横浜美術館・横浜⾚レンガ倉庫、神奈川、2017年)など。
リナルド・ビルツ(Rinaldo Wirz)
1985年、スイスのフリブール⽣まれ。絵画、アニメーション、ゲームデザインの分野を横断しながら、いずれも物語の創作をベースにした表現活動を⾏う。2013年に来⽇して大手ゲーム会社での製作を経て独⽴。現在はスイスやフランスにいる仲間とともに⽴ち上げたMomo-piのクリエイティブディレクター。ゲーム製作の過程にそれぞれの⽂化的背景や経験を持ち寄り、互いを尊重することを試みる。
http://fougere.ch/
プラシャント・ヴァルマ(Prashant Varma)
インド北部、ヒマラヤ⼭麓のチベット仏教修道院跡地を活⽤した「ディア・パーク・ インスティチュート」の設⽴に中⼼的に関わる(2006年〜)。インド古来の伝統の知恵をシンプルで楽しくかつ深い体験として学べる場として、近隣の村の⼦どもたちから世界中のバックパッカーまで、年間を通じてさまざまな⼈が集う。
http://deerpark.in/
イシワタマリ
1983年横浜市⽣まれ、京都府福知⼭市⼭間部の三岳エリア在住。慶應義塾⼤学で「スピリチュアリティにまつわる社会学」を学び、ニューヨークで「アート」の存在を知る。アーティスト・イン・レジデンスでスペイン北部バスクやベルリンなどに滞在した経験を活かし、2015年より京都府北部を拠点に「⼭⼭アートセンター」構想を展開。⾃らの⽣活上の悩みを糧にしながら「とにかく⽣きようとする⼈のネットワーク」を作る。2018年より、⾼齢・障がい・児童の複合型福祉施設Ma・RooTs(みねやま福祉会/宮津市)で広報兼アートコーディネーターを担当。