- 展示
T/CU/CUT
次回開催
会場:art space co-jin
展覧会「T/CU/CUT(ットカッカット)」では、「切ること」に関連した創作を行う3人の作家をご紹介します。
ハサミを入れる前の一枚の紙には、無限の可能性が静かに眠っています。そこに刃を入れた瞬間、ただの紙だった空間から、新しい「形」と「物語」が息吹をあげるように飛び出してきます。「切る」とは、ただ物を分けるだけでなく、そこから新しい世界を紡ぎ出し、未知の美しさに対する期待に胸を膨らませる、最も根源的でエキサイティングな行為です。二度と戻らないからこそ、覚悟を含んだ実存の輝きを放ちます。
大槻修平は、切り取った「形」だけでなく、普段なら捨ててしまう「外側の端材」にも同じように命を吹き込みます。「主役」と「おまけ」の境界線をなくすその作品は、私たちが普段見落としている大切なものに気づかせてくれます。
小寺菜月が下書きなしで即興で切り出す数万のシルエットは、開いた瞬間に驚きを与え、観る人の想像力によって多様な姿を見せる、終わりない楽しさを持っています。
そして曽祇一晃が創り出す空想の生き物たちは、対象の客観的な写実ではなく、主観の中に宿る小宇宙の姿として鋭利に物質化されます。
3人のハサミの軌跡が交差するとき、この展示空間はただ作品が並ぶ場所ではなく、私たちの見慣れた認知を心地よく揺さぶり、新たな物語を立ち上げる動的な舞台となります。展示室を出る頃には、皆様のいつもの日常が少しだけ違った景色に見えていることを願っています。
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日程
2026年9月16日(水)–12月13日(日)
休廊日:月曜日、火曜日
10:00-18:00
会場
art space co-jin
出展作家
大槻修平
小寺菜月
曽祇一晃
プロフィール
大槻修平/おおつき・しゅうへい
キャンディーや落ち葉など、身近なモチーフをシール色紙から切り抜いたあと台紙に貼ります。その上から選んだ10色のオイルパステルで着色を施します。「貼る順番」を小さく書き記すなど、幾重もの緻密で丁寧な独自のプロセスを経て作画は完成します。切り取られた「形」だけでなく、本来なら端材となるはずの「その外側」でも同じ工程で作成されることも多く、分かち難い関係性を持った世界が創出されます。
小寺菜月/こてら・なつき
対照的なふたつの表現シリーズによって創作は営まれています。
ひとつは、1枚の白い紙を半分にたたみ、下書きなしで即座にハサミを入れ、数万点以上を紡ぎ出してきた「切り絵シリーズ」。開いた瞬間に現れるシンメトリーの不思議な図像は、トイプードルやお花といった具体的なイメージが複合的に宿っています。もうひとつは、うさぎやライオンなどの動物たちを、繊細で細い線を用いて愛らしく描き出す「キャラクター絵画のシリーズ」。幼少期から変わらないキャラクターへの愛着がそのまま形になったかのようです。
曽祇一晃/そぎ・かずあき
小学5年生から切り絵を始め、30年以上のキャリアを持つアーティスト。森に入り、虫を優しく捕獲しては観察するほどの深い昆虫愛の持ち主です。作品には、昆虫と恐竜が合体した空想上の生き物「〇〇ザウルス」などが登場します。1枚の紙からハサミを駆使して現れるトゲトゲしい造形は、彼の好きなものが連なった小宇宙であり、一見相反する「毒々しさと優しさ」が、美しいシルエットとなって息づいています。
料金
無料
関連企画
関連イベント(仮)
詳細が定まり次第、お知らせいたします。
主催
art space co-jin
協力
capasious
天才アートKYOTO
なないろサーカス団
ききょうの杜