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描く|岩間一真、岡安聖美
終了しました
会場:art space co-jin
この度、art space co-jinでは岩間一真、岡安聖美の両氏を取り上げた展覧会「描く|岩間一真、岡安聖美」を開催します。
年齢や性別、画風やこれまでの人生も全く異なる二人ですが、描くことへの向き合い方に、どこか共通した意思の強さを感じさせます。それも固いがゆえに折れやすい強さでなく、しなやかで柔らかな強さ。まだ小学6年生ながら様々な興味で先達の表現を吸収し、自己の表現に変えて生み出す岩間と、身体に不自由さを抱えながらも確信に満ちたタッチで筆をすすめる岡安、両者の表現を通して、なぜか心惹かれてしまう描くという行為について改めて考えていただく機会となれば幸いです。
日程
2023年1月17日(火)–3月26日(日)
※月曜休館
10:00-18:00
会場
art space co-jin
出展作家
岩間一真
岡安聖美
出展作品
プロフィール
岩間一真(いわま・かずま)
2010年生まれ。現在小学6年生。幼い頃から絵を描くのが好きで、暇な時は家でひたすら紙に絵を描いているという。小学校3年生の時から週に一度、京都市西京区にある日下部美術教室に通い始め、教室では油絵も描く。作品のモチーフは、グラフィティー、漫画、お化け屋敷、赤塚不二夫、岡本太郎、ダリ、ミロ、江戸時代の人体解剖図など、時期により多岐にわたる。コラージュや墨、スパッタリングなど技法への興味も強く、その時々の彼の中のブームがあるらしい。また、ユーモアのあるタイトルが多いが全て彼自身によるものである。
岡安聖美(おかやす・さとみ)
1953年生まれ。先天性の脳性麻痺により現在は車椅子にて生活するが、月に2度ガイドヘルパーと共に絵画教室に通って油絵の制作を行なっている。パレットに出してもらった絵の具を筆に取り、机に平置きしたキャンバスに描く。一見、荒々しくも見えるタッチだが、実際にはじっくりモチーフを観察して描かれており、手の不自由さと的確に筆を運ぼうとする意思との間に生じる緊張感が伝わってくる。だた、それだけではなく、背景の塗り分けや色の重ね方、時折加えられる銀色のような遊びの効いた色など、随所に描くことの楽しみも感じさせる。
料金
無料
主催
art space co-jin
きょうと障害者文化芸術推進機構
協力
日下部美術教室