- 展示
表現と周辺 -後藤祐加、山口愛
終了しました
会場:art space co-jin
本展では後藤祐加、山口愛が生み出す表現とそれらを取りまく周辺についてご紹介いたします。
後藤は利用する施設内で、《ぺったん》と呼ばれる、千切った紙を貼り重ねた平面・立体作品を制作しています。貼り付けた紙片の配置は無作為に見えますが、後藤は強いこだわりを持って取り組んでおり、過去に作った《ぺったん》にも手を加え続けています。
制作において、後藤は紙を千切って貼るのみで、その傍らには糊を塗る担当の支援員がいます。元々は後藤が糊を使い過ぎないよう、支援員が代わりに塗っていたのですが、今では二人三脚の制作となっています。
山口は多作な作家で、色鉛筆やクレヨン、オイルパステルといった身近な画材を用いた絵画制作に取り組んでいます。漫画のように黒目が大きな女の子を描く一方、自宅ではモデルの個性を捉えた人物画や写実的な動植物画の他に、色面だけで構成された作品なども手がけており、多岐にわたる作風も特徴と言えます。
利用する施設では、仕事の合間に支援員が山口に描きたいものを尋ねて、図鑑などの資料を提供しています。
今回の企画では、こうした作家と周辺の人々との関わりあいを感じていただけるよう、作品と取材資料をあわせて展示いたします。障害とアートを取り巻く環境の個別性にも目を向け、多様な価値観による鑑賞を受け入れる場となることを目指します。
日程
2022年1月18日(火)–3月27日(日)
※月曜休廊
10:00-18:00
会場
art space co-jin
出展作家
後藤祐加
山口愛
出展作品
プロフィール
後藤祐加(ごとう・ゆか)
1996年生まれ、京都市在住。
支援学校卒業後よりなづな学園を利用。
以前は紙工に従事していたが、この1年は制作活動を中心に取り組む。
《ぺったん》の展示は今回が初めてとなる。
山口愛(やまぐち・あい)
1986年生まれ、長岡京市在住。
支援学校卒業後より障害福祉センターあらぐさを利用。
ビーズ製品や草木染め、食品加工等に従事。
絵画以外に書やフェルト手芸にも親しむ。
2008年より「京都とっておきの芸術祭」に出展。
料金
無料
主催
art space co-jin
きょうと障害者文化芸術推進機構
協力
社会福祉法人なづな学園
社会福祉法人あらぐさ福祉会
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