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2021年度 共生の芸術祭「旅にでること、その準備」

会場:京都市美術館 別館

旅にでること。この場所から離れ、見知らぬ土地を歩き、新しい文化や価値、人と出会い、時に迷いながらも先へと進む。旅はこの世界の多様なあり方と視点をもたらし、この日常を生きる私たちをより豊かにしてくれます。
ただ、旅にでることはそれぞれが置かれた状況により、そう容易ではないかも知れません。けれど、物理的にどこか遠くへ行けなくとも、この場所からまだ見ぬ地を想像することはできる。それは言わば旅にでるための「準備」であり、私たちをここではないどこかへと連れて行ってくれることでしょう。

本展覧会では、「旅にでること、その準備」と題し、京都府内外の7組の障害のある方々の表現を紹介します。私たち一人ひとりを異なる人間として捉え、そこにそれぞれの経験や価値観、時間や考え方があるのであれば、他者と共に生きる私たちはさながらそれらを往来する旅人のようでもあります。彼ら、彼女らの表現はそうしたこの世界の多様さと豊かさを私たちの内に改めて発見させてくれるはずです。それは、この場所から見える景色を新しく、眩いものに変え、この先に来るべき私たちの未来へと続いてゆくのではないでしょうか。

日程

2021年12月9日(木)–12月26日(日)

月曜休館

10:00-18:00

※最終日は16時まで

会場

京都市美術館 別館

アクセス

市バス「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車すぐ
市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車、徒歩5分
地下鉄「東山」駅下車、徒歩約10分

出展作家

アトリエみつしま
井口直人
上嶋浩綺
勝山直斗
西生てる子
古谷秀男
松原日光

出展作品

2021年10月16日「アトリエみつしま」にて(撮影:art space co-jin)
井口直人「無題」制作年不明|紙、インク、複写機
上嶋浩綺「萌花共和国地図」2019年|534×372mm|ボールペン、色鉛筆、紙
勝山直斗「タイトルなし」制作年不明|2021年10月20日、久美学園にて(撮影:art sapce co-jin)
西生てる子「タイトルなし」制作年不明|352×251mm(22P)|スケッチブックにオイルパステル
古谷秀男「タイトルなし」制作年不明|274×382mm|ペン
松原日光「軽飛行機」制作年不明|950×1058mm|糸、布(画像提供:アートと障害のアーカイブ・京都)

プロフィール

アトリエみつしま

2020年4月より活動を開始。京都府所在。
京都・大徳寺そばにある、西陣織工場をリノベーションしたアートギャラリー。全盲の美術家・光島貴之がオーナーをつとめ、自身の制作アトリエとしても運用している。
見えない人・見えにくい人・見える人が隔たりなくアートを楽しめる場所づくりを目指して活動し、トークイベントやパフォーマンス、対話鑑賞会など様々な取り組みを行っている。

井口直人 (いぐち・なおと)

社会福祉法人さふらん会
1971年生まれ。愛知県在住。
行きつけのコンビニや通所する施設のコピー機を使い、自身の顔とその時に気になったものを写し取る記録行為を行なっている。職員との遊びからはじまったこの活動は、試行錯誤を繰り返しながら18年あまり続いており、その行為は地域の日常の光景として周知を得るようになっている。

上嶋浩綺(うえしま・こうき)

就労支援施設 ヴィレッジれん
2001年生まれ。京都府在住。
入念に創りあげた設定と自作の手引きを元に、架空の都市の名称、地形、道路などを緻密に描きあげている。実在する土地のように見えるが、細かく書かれた地名の中にはお菓子や花の名称などもあり、誰も行ったことのない彼だけに広がる確かな場所を記している。

勝山直斗(かつやま・なおと)

社会福祉法人 久美愛園
2006年生まれ。埼玉県在住。
画材が手元になかった時に、自室の壁を唾液で湿らせて壁紙を剥がすという行為で、生物や乗り物、模様などを描く壁画の制作を始めた。また、剥がされた壁紙は、口に含み咀嚼された後、天井に投げつけ張りつけられており、施設内のあらゆる所にその痕跡を残している。現在、勝山の壁画は施設内の複数の部屋に渡り残されている。

西生てる子(にしなり・てるこ)

社会福祉法人 南山城学園
1955年生まれ。京都府在住。
スケッチブックに少しだけクレヨンで線を描き、次のページも同様に少しだけの線を描き進める。スケッチブックの最後に辿り着くと前のページへ折り返し、また同じように元のページへと進みはじめる。まるで彼女にとってはスケッチブックが1枚の絵であるかのようであり、そこには彼女の過ごす日々が軌跡として閉じ込められているようである。

古谷秀男(ふるたに・ひでお)

社会福祉法人 大和会
1941年生まれ。奈良県在住。
16歳から33年間、開拓移民としてブラジルで暮らし帰国。その後入所した大和高原太陽の家にて、職員の勧めで絵を描きはじめる。還暦を迎えてから始めた絵画制作は、現在では膨大な数量となり、幼き日に過ごした日本の姿と、ブラジルの風景や農場生活に思いを馳せながら、自身の世界感を丹念に描きこんでいる。Able Art Company 登録作家。

松原日光(まつばら・ひかる)

1975年生まれ。京都府在住。
16歳のころから刺繍を始める。旅行で見た船や飛行機、季節ごとに庭に咲く花々は大きな「刺繍の絵画」となって表現される。震災に心を痛めれば物憂げな動物がキャンバスに現れ、参拝した寺院に感銘を受ければ花びらに独特の模様が現れる。繰り返される毎日の中で繰り返される針の動きは、鮮やかな色彩を伴って松原の世界を紡ぎ出す。

料金

無料

関連企画

2021年度 共生の芸術祭「旅にでること、その準備」福知山会場

巡回展
会期:2022年2月16日(水)-2月20日(日)
会場:市民交流プラザふくちやま 市民交流スペース+ギャラリー(3階)

第21回全国障害者芸術・文化祭 わかやま大会

わたしたちは「第21回全国障害者芸術・文化祭 わかやま大会」を応援し、障害のある方々の芸術文化を盛り上げます。

主催

きょうと障害者文化芸術推進機構

協力

社会福祉法人さふらん会 さふらん生活園
社会福祉法人 大和会 大和高原 太陽の家
Able Art Company
社会福祉法人 久美愛園 久美学園
アトリエみつしま
社会福祉法人 南山城学園
就労支援施設 ヴィレッジれん
(順不同)

【ご来場の皆様へのお願い】

会場では、こまめな換気やドアノブやペンなどの消毒を行い、スタッフはマスクを着用して対応いたします。
また、ご来場の際には以下の取り組みについてのご協力をお願いいたします。

・風邪の症状のある方、体調がすぐれない方につきましては、来場をお控えくださいますようお願いいたします。
・マスク着用および、来場時のアルコール消毒のご利用をお願いします。
・来場者が多数の場合は、入場を制限させていただく場合がございます。
・クラスターが発生した場合に備え、来場された方の連絡先の記名のご協力をお願いします。