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アートが はじまること つづくこと 〜人が生きる中でアートはいかにあるのか・五十嵐英之の実践〜
終了しました
会場:art space co-jin
この度art space co-jinでは五十嵐英之氏の芸術研究と特別支援教育、療育、医療との関連性について紹介します。
五十嵐氏は京都教育大学 特別支援教育 特別専攻科で太田 正己教授に師事し、特別支援教育に対する研究を学びました。修了後も教育現場で実践に取り組み続け、現在は倉敷芸術科学大学芸術学部で芸術研究(絵画制作研究)に取り組んでいます。さらに芸術研究の文脈から“美術教育”、“特別支援教育”、“療育”の分野へと視野を拡げて研究を展開しています。
五十嵐氏はこれまでコミュニケーションに課題がある幼児に対して、視線を合わすことなどを狙いとした教材、教具、治具などを開発してきました。例えば自閉症と診断された幼児のための教材を作成しています。特に教具制作においては、機能性粘土、治具においては絵画の画面を模した穴空きプレートを用い絵画表現研究の成果を療育の分野で役立たせる試みをしています。アートの文脈から療育や特別支援をおこなうことは、これまで試みられた例は少なく、精神分析研究の専門家の視点も引用し、実践的でありながら理論的な裏付けがある活動をしています。
本展覧会を通じて、五十嵐氏のアートの文脈からのアプローチに加えアートと療育、特別支援教育、医療との関連性について考える機会となることを願っています。アートが開く新たな世界との出会いの場となれば幸いです。
日程
2019年6月18日(火)–8月4日(日)
10:00-18:00
会場
art space co-jin
出展作家
五十嵐英之
参考
プロフィール
五十嵐英之(いがらし ひでゆき)
1964年、京都市生まれ / 京都市立芸術大学 大学院 美術研究 科博士(後期) 課程単位取得退学 / 現在、倉敷芸術科学大学 芸術学部 デザイン芸術学科 准教授 / 油彩画の技法を用いた表現についての研究 / 2013年、G-Tokyo2013出品 東京ミッドタウン・ホール(六本木) / 2013年、五十嵐英之個展「交叉面・絵画とその周辺〜垂直に競り上がった海面」3331ART CHIYODA・MORIYU Gallery 東京 / 感光性樹脂を用いた版画・写真製版の新技法を発明し、2005年特許取得する / 自閉症者との絵画を仲立ちとしたコミュニケーションの取組「相互描画法」の研究を24年間継続して取組む / 描画と脳 芸術と科学の協調研究2011〜2013「描画活動時の脳の働きから導出される 描画活動プロセスモデルの構築」描画時の脳の働きを視線カメラよりひも解く研究
料金
無料
関連企画
【講演会】人が生きる中でアートはいかにあるのか
〜「交叉・対面型・相互描画法」「五感力育成研究」など長年の取り組みから見えること〜
※本講座は募集定員に達しましたので、受付締め切りさせていただきました。
現在キャンセル待ちのみ、お受けいたします。
本展覧会の展示内容について、出展者である五十嵐氏から直接解説いただきます。また、長きにわたり、人の各ライフステージとアートサポートの3要素(アート スタート/気づき・アート エデュケーション/学び・アート ライフ/営み)を意識しながら取り組んでこられた活動と現在について、わかりやすくお話しいただきます。
参加ご希望の方はart space co-jin宛にメール、電話、ファックスのいずれかにて【お名前・所属・ご連絡先・参加人数】をお知らせください。定員(15名)に達し次第募集を終了させていただきます。
開催日時:2019年7月6日(土) 13:30〜15:30
会場:art space co-jin
料金:無料